01STORY / きっかけ
「揺れない」構造を選びたかった
きっかけは「建物の老朽化」と「BCP(事業継続計画)」です。
もともとの旧本社社屋は昭和40年(1965年)築で老朽化が進んでおりました。特に東日本大震災の時に今まで経験したことのない揺れを感じ、このままではいずれ訪れる大地震の際に本社機能が失われかねないと、大きな危機感を覚えました。
また、本社が面している「明治通り」は緊急輸送道路に指定されていて、行政から沿線建物の耐震化の要請を頂いており建て替え計画は急務でした。
計画当初は耐震や免震の違いすら知りませんでしたが、BCPの観点から、建て替えるのであれば最新の規格・基準を満たし「揺れない」構造を選びたいと考えておりました。
02STORY / スターツを選んだ理由
もっとも「安心」できる計画
取引銀行から3社の建設会社をご紹介いただき、そのうちの1社がスターツでした。唯一、「免震」での提案ということで建築費こそ一番高額でしたが、本社で働く社員のいのちを守り、震災後の企業の存続というところまでを考えると、スターツの免震での提案がもっとも「安心」できる計画だと思いました。そして、緻密なマーケット分析に基づいたレジデンス提案や、完成後の管理・メンテナンス面のサポートの充実などを総合的に判断させていただき、スターツでの建築を決めました。
建設中には月に1度、現場にて工事進捗のご説明をいただきました。内装・外装の仕様や細かな材料について丁寧にご説明をいただき、当社の要望も取り入れて頂きました。素晴らしい建物に仕上げていただき、大変感謝をしております。
03STORY / こだわり
「免震」の影響力
外観について重視したことは、並びの建物とのバランスを乱さないこと。色調や形状など、街並みに合わせたデザインを実現できたと思います。内観では事務所スペースや共用部に明るい色を採用し、入居者の方々や社員に気持ちよく過ごしてもらえる空間づくりを目指しました。
そしてなにより、免震構造にしたことでの恩恵が大きいです。幸い、完成後には大きな地震に見舞われておりませんが、本社にいる社員のほとんどが旧社屋を経験していることもあり格段に安心感が増しております。いざ被災したときには自宅よりも新社屋にいる方が「安全」ですので、防災備蓄を行い出来る限りの対応が取れる準備をしています。
最近では当社の建築がきっかけで免震での活用をお考えになられたオーナー様もいらっしゃるとのことで、地域に良い影響を与えられる立派な建物をつくることが出来て大変満足をしております。